第6章 お笑いというカテゴリーを乗り越えれば冬が来る
あ~午後ですよ。お待ちかねの”口の中はなんじゃろな?”の時間です。
「これからみんなには”口の中はなんじゃろな?”に挑戦してもらうぞ。ルールはコンビ、又はトリオの子はそのこと組んで欲しい。ピン芸人の子はピン芸人の子と組んでくれ。そして順番を決めて食べる人は目隠しをする。目隠しをした人の口の中に目隠ししてない人が食べ物を運んでもらう。そして目隠しをした人は口の中の食べ物が何か当てるとともにリアクションをしてもらいたい。食べ物はそれぞれ違うぞ!それでは準備に取り掛かってくれ。」
吉田講師の説明の後みんなは早速準備に取り掛かります。私は最初君と組み、ななみさんは八田君と組むそうです。独りぼっちは他のピン芸人と組むみたいですよ。
「最初は僕から食べるから目隠ししてね。」
最初君が席に着きます。
「いいよ。目隠しするね。後、私が食べる時メガネ預かってくれないかな?」
私は最初君に目隠ししながら聞きました。
「OK!」
最初君は軽く返事をしました。
「それではみんな準備はいいか?」
「はい。」
「よーい、始め。」
吉田講師の合図でゲームがスタートです。
「えっと口開けてくれるかな?」
こういう時ってなんて声かければいいのでしょうか?
「どう?」
私は最初君の顔色を伺います。目隠ししてない人はその食べ物が何であるかわかってはいるのですが笑ってしまうとバレてしまうので冷静にしていました。
「うん?うわぁーつめたーい。キーンってなったよ。耳が。」
最初君が食べていたのはこの時期にはあまり見かけないかき氷です。
「あかん、あかん。あかんですわ。何これ?アイス?」
「惜しいな。」
最初君が目隠しを取るなり驚いていました。
「ええ?かき氷だったんだ。歯にしみるな。」
そして交代してお次は私の番です。
「それじゃあ、千花夏ちゃんいくね!あ~ん。」
「ん?何これ?苦い苦い・・・にがあぁぁあ。」
口の中に広がる強烈な苦さに耐えきれず吐きそうでした。
目隠しを取るとパクチーがありました。
「パクチー初めて食べたけど、私って苦手だったんだ。」
パクチーを今まで食べたことがなかったので自分でもびっくりでした。
そして他の生徒も続々とゲームを行っていきます。一方の八田君、ななみさんチームはどうなっているのでしょうか?