第6章 お笑いというカテゴリーを乗り越えれば冬が来る
「それじゃあ、ななみさんいきますよ。」
「いいわよ。」
とあっさり言うななみさん。冷静でいられるなんていいなあと思った次の瞬間でした。八田君がななみさんのお口へ食べ物を運んでななみさんが一言。
「おりゃあおあああ。」
強烈なりアクションを発しておりました。
それはなんとわさびたっぷり入りマグロのお寿司でした。
「わさびたっぷりとかあり得ないよね?」
ななみさんの目には辛さを我慢したのか薄っすら涙が光っていました。
「はい、そこまで。今食べ終わった人は目隠しを取って下さい。」
ここで吉田講師の声がかかりゲームは終了しました。
そしてリアクション芸について学ぼう!は今日で終了とのことです。
さて、養成所も終わりましてこの日はバイトがお休みなので最初君のアパートにてネタの練習です。頑張って行ってきますね。それではごきげんよう!
11月18日になりました。ネタバトルまであと7日です。一週間を切りましたね。
この日は養成所がお休みだったので最初君と念願のラーメンを食べに行ってきました。私達コンビにとって思い出の場所となった”舎鈴 ”です。コンビ名がここで貴まりいつしかここは2人の憩いの場となっていました。
カラーンと店のドアを開けると懐かしさがこみ上げてきました。
「久しぶりに来たな。あっ2名でお願いします。」
席に着き2人で注文することにしました。
「何にしようかな?」
と私が悩んでいると最初君が早速注文していました。
「赤辛つけ麺、中で1つ下さい。」
「ええ?辛いのよく食べれるね?」
私が最初君に聞くと最初君は割り箸を私に差し出してこう言いました。
「うん。辛いの結構好きなんだよね。」
「へぇ~。じゃぁ、私は味玉つけ麺で並一つでお願いします。」
前はお金がないから~とけちっておりつけ麺のみでしたが今回は味玉にしました。卵が乗っているとなんか得した気分になるな。
注文をした後は2人でお店の方の動きを確認していました。
「”いらっしゃいませー”より”らっしゃせー”みたいな方がいいのかな?」
「威勢がいい方がいいのかもね。後は何だろう?」
「迫力と根気?」
「ちょっと違うかな~。」
お店の方の対応の仕方、掛け声の仕方など聞いていて勉強になることばかりでした。これをネタ見せで活かせればいいんですけどね。そしてラーメンを食べてこの日は解散しました。よし、明日も頑張ろうっと。