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女芸人の日常

第6章 お笑いというカテゴリーを乗り越えれば冬が来る


そしてななみさんの挑戦です。
「えっと、この中に手を突っ込めばいいのね?それじゃあ、いきます。おわぁあお。なんじゃこりゃ?」
ななみさんが驚いていると吉田講師から”もっと大きな声出して”との指摘を受けましたので改善です。
「うわぁあああーお。動いてます。動いてます。かなりやばいですよぉおお。」
ななみさんの箱の中身はトムボーイ(スリンキー)という昔懐かしのおもちゃが入っていました。銀色でばねになってるやつですよね?
そして他の子達、最初君、ゆかりん、独りぼっちと続き私の番になりました。
「うわぁ~緊張するなぁ。」
大きい声がコンプレックスの私でもこれには苦戦してしまいました。
「へ?何これ?うわぁぁああああー。きゃあぁ動いた。いや動いてる。」
なんと私の箱にはヘビのおもちゃがありました。にしても箱を開けた瞬間本物かと思って思いっきりびっくりしてしまい後退りしようと思っていたらおもいっきりコケてしまいました。
「ぎゃぁああああ。イテッ!」
これに何故かみんなが大爆笑でした。
「山本のが一番リアクションができていたな。」
と吉田講師が褒めてくださりました。
私のコンプレックスが活かされてよかったです。私ってリアクションもいけるんですね。意外な一面を知った千花夏なのでした。
それにしても自分がやっているとちょっと小恥ずかしい気がするけど人がリアクションしているのを見るのって面白かったです。さて、養成所終わりのバイトへ行ってきますね。
まぁ、リアクションって出川さんに限らずバラエティー番組のロケでは必ずつきものですもんね。今回みたいなのじゃなくても例えば食レポで行った先の飲食店で大きな丼を見て”うわぁ~大きい”とかこういうのも芸じゃなくてもリアクションなんですよ。今日は今後のためになる授業になって良かったです。私ももっとリアクションできるようにならなくっちゃね。それではまたね!
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