第6章 お笑いというカテゴリーを乗り越えれば冬が来る
翌日の養成所のお昼にていつめんとそれぞれのこだわりについての話になりました。
「じゃぁ、2人に聞くけど朝に目玉焼き食べるとしたら何かける?」
最初君がおにぎりを頬張りながら聞いてきました。
「私はやっぱり醤油かな?」
私はあっさりとした醤油派です。しかしみんなそうかと思ったら意見が割れました。
「え~あっさりしすぎでしょ。私はソースをかけるわ。」
と、ななみさん。ソースだと濃くなりすぎないかな?それに対して最初君はこう言いました。
「いやいや、塩こしょうでしょう?シンプルイズベストがいいんだって。」
「え~。」
私とななみさんはがっくり肩を落としました。
「それはないってば!じゃぁ、卵焼きは甘め派?それともしょっぱい派?」
ななみさんが今度は聞いてきました。
「僕は甘めかな。卵3個に対して砂糖は3杯入れるっていうね。」
最初君は嬉しそうにそう言いました。
「私も甘い卵焼きの方が好きだな。」
私も最初君とこれは意見が一緒でした。
「そうなの?うちの卵焼きは絶対”からざ”って言うのを取って出汁を入れてしょっぱめに作るけどね。」
「いちいち細かいな~。出汁ってイチから手作りで?」
最初君がもどかしそうにななみさんに聞きました。
「そんな訳ないでしょ!買ってくるんだよ。」
みんな意見がバラバラだけど聞いているとなんだか面白いな。
他にもななみさんの出身地沖縄県ではおはようおじさんという方がいるらしいとか色んな話が聞けて楽しかったです。それでは養成所終わったらバイトへ行ってきますね。しかし11月ともなると寒いな。周りの養成所の子達も厚着の姿が見えてますもんね。外に出るとすでに寒いですもん。これからますます寒くなるから風邪には気をつけなきゃね。それでは今日はこの辺で!