第6章 お笑いというカテゴリーを乗り越えれば冬が来る
次の日になりました。養成所のお昼にてななみさんがエナジードリンクをバッグから取り出していました。
「あれ?キレートレモンは飲まないの?」
と私が聞くとななみさんは嬉しそうにこう返しました。
「ああ、そのブームは去ったから。今はこれが私のお気に入りなんです。」
え?私のブームって何?と正直思っちゃいました。普通なら”みんなが飲んでるからスムージーにしたんだ”とかみんなの流行に左右されるはずですがななみさんは独自の路線を行っていました。流石ですね。
「エナジードリンクって何?」
私はわけが分からず聞きました。
「栄養ドリンクみたいなのかな?エナジードリンクは、分類としては”清涼飲料水”にあたるんだよ。だからリポビタンDやアリナミンVなどに代表される栄養ドリンクは”医薬部外品”にあたる訳。わかる?味は炭酸でおいしいよ。まぁ、海外では子供の飲むべきものじゃない!砂糖とカフェインが多量に入っているから子供の行動を制限しちゃうって言われてるけど日本のエナジードリンクはタウリンをアルギニンに変更しているだけで他の内容物が劇的に変わるということはないんだよ。」
「タッタウリン?アル・・・わかんないな~。まぁ日本のは兎に角安全に作り変えてるってことなの?」
なんかわかんない成分が入ってるみたいですね。私にはわからんな。
「そういうこと。私は毎日ではなく疲れが溜まった時に飲むことにしてるの。毎日だと疲れた時に飲んでも効果がでないからね。」
そう説明するとななみさんはエナジードリンクのプルタブを開け飲み始めました。
「凄いんだな。それでななみちゃんはどのエナジードリンクがおすすめなの?」
すると最初君も話に入ってきました。
「そうねえ。有名のだとレッドブルとか?」
「ああ、翼をさずけるのCMでお馴染みのやつじゃん。」
と頷く最初君。
「でも私のおすすめは今飲んでるコカ・コーラ社のBurnってやつかな。最近はベリー味+炭酸とエナジーブースとの2種類に、ミックスベリーとキウイ&アップルが加わったんだ。でもサントリーのペプシエナジーコーラのはおいしくなかったよ。匂いも良くないし炭酸も薄いしね。うーん、ペプシの他のだったらモンスターが良かったな。0カロリーだし大きい割には190円とお得だったしね。」
ななみさんは飲むのをやめて嬉しそうにそう語っていました。