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女芸人の日常

第5章 真っ赤なお笑いの秋に!


めくるめく次の日も養成所でした。今日は以前に学んだ前フリというのを2人で考えていました。
「ネタとはまた違うんだよな~。」
最初君が頭を悩ませています。
「いずれは単独ライブを開くこともあるのではないかと思う。そこで前フリをしっかり養成所で学んでおけばネタにも入りやすいし、単独ライブでは出だしが肝心だぞ。小説でいうとプロローグのようなもんだからしっかり考えるようにな。」
吉田講師がこう言ったものですからみんな真剣に考えています。
そこで前フリを実際にやってみることにしましたがそれは明日やることにして今日は前フリを考えいていました。
「前フリね~。はいどーも○○です。みたいのじゃだめなの?」
と、私が聞くと最初君は考えながらいいました。
「前説ってやつ?挨拶はそれでいいんだけどその後いや、ネタに入る前の説明みたいな?」
「ああ、なるほどね。」
私は頷きました。
「でも、だとしたらその後のネタにもよるよね?」
「あーネタによってはな。じゃあ、今日は前説だけ考えて明日
練習してみない?」
最初君の提案に私も賛成することになりました。
そして翌日、前説を2人でやってみることになりました。
千夏花「はい、どーも。昭和醸し出し女のツッコミ千夏花と。」
最初君「ボケの最初でー。」
2人「2人合わせておに★めがです。」
最初「はい、ネタに入る前に小話を少し聞いて下さい。」
千花夏「私たちはまだ前説とやらが初めてなのでどんなのがいいか考えてきました。それでは、最初君どうぞ。」
最初「それでは皆さん盛り上がっていますか?」
千花夏「イェーイ!」
最初「もっと盛り上がってハイテンションでパリピーでオシャンティーで・・・。」
千花夏「ちょっと盛り上がり方が長いわね。もう少し手短にできないの?」
最初「いいじゃないですか、ヘイヨウ!塀を乗り越えて僕らは強くなる。凄くなる。僕らの魂ここにある。おさげで人情ある子と丸い地球儀みたいな僕がコラボレーション実にインスピレーション捧げるこの前説をどうかお聞き下さい。リスナーよ♫」
千花夏「ちょっと、私の出番は?」
最初「東京に上京して気分は上場イェイ。弾けるパーティーナイト、ミラクルライト浴びて一緒に過ごしませんか?」
千花夏「ちょっとどころじゃなく彼の暴走が止まらなーい。」
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