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女芸人の日常

第5章 真っ赤なお笑いの秋に!


10月12日になりました。この日の養成所のお昼もいつめんで食べておりました。そうしたら何故か"ビジネスキス"の話になりました。
「私達女芸人あるあるだと思うのよね。」
ななみさんが嬉しそうにそう言っていました。
「よく喜んでいられるわね。」
と、私が言葉を返すとななみさんは嬉しそうに頬杖をついていました。
「だってキスの相手がイケメン芸人だったらどうするの?」
「女子はいいよな。それに比べて僕ら男性芸人は女芸人とのキスですよ。今の養成所の子達ならいいけど大久保さんとかきつそー。」
最初君はため息をついていました。
ビジネスキスか・・・考えもしなかったな。
「有吉さんとか設楽さんとかだったらさー。バカリズムさんもいいな。」
ななみさんはウキウキしていましたが、ビジネスキスって仕事でするんですよ。それだけで終わっちゃうのに!?いいんですかね?
「それで千花夏さんだったら誰にしてもらいたいの?っていうかビジネスキスされるんだってら誰がいいの?」
ななみさんが私にそう聞いてきました。
「そうだなー。誰だろう。わかんないや。」
私が実感が湧かずそう言ったらななみさんは残念そうでした。
「えー、そうなんだ。じゃあさ最初君ならOKなわけ?」
「えっ!?」
私と最初君は思わず顔を見合わせました。
最初君とだって?いやー。
「まぁ、仕事っていうんならいいんじゃない?」
最初君は笑っていました。
「そうなんだ。ははっ。」
私は苦笑いでやり過ごしました。
この日の養成所はこんな感じで終わりました。
ビジネスキスかぁ・・・確かに若手芸人さんとか今流行りの芸人さんってかっこいいですもんね。でも自分がされてるいや、してるところなんて想像もつかないな。もしビジネスキスがななみさんの言うようにかっこいい方だったらいいかもしれませんが中にはブサイクを売りにしてる方もいますからね。たいていは番組やイベントで共演された方とするんでしょうね。それで周りからのキスコールがかかり”キース、キース♪”みたいになってせざるを得なくなる状態になると思います。だとしたら、キスの相手なんて選べないですよね。まぁ、ななみさんのようになれば幸いですが最初君みたくがっかりするケースもあるかもな~ってことを頭に入れておきたいものです。失礼しました!

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