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女芸人の日常

第5章 真っ赤なお笑いの秋に!


「ねぇ、最初君。フレーズだっていうけど何にする?」
私は最初君に聞きました。
「うーん。でもまずは僕らの特徴で笑ってもらおうよ。おにぎり頭とめがねとおさげだろう?」

ぱ最初君は考えながら言いました。
「なるほどね。そう言えばスタンドマイクの前に立ってはいーどーもっていう挨拶が曖昧になってたよね?ちゃんと考えた方がいいのかな?」
最初君の言葉に私は頷きました。
『私達のキャッチフレーズは冴えない昭和醸し出し女と女子力高めな男子です。』
とか、
千花夏「どーも。昭和醸し出し女でツッコミの千花夏と。」
最初「女子力高め男子の最初一です。そんな2人合わせて。」
千花夏&最初「男女コンビのおに★めがです。」
とか統一感はあるけれど前フリっていうのかな?長いよね。
この日で話はまとまらず家に帰ってからの課題になってしまいました。まぁ、そんな日もありますよね。
そして次の日、養成所に行くと最初君とななみさんが何か話していました。
「のっちいいよね~。」
と、ななみさんが嬉しそうでした。
「やっぱイケてるよね~。」
最初君が頷きます。
私はそんな2人を見て居ても立っても居られず話しかけました。
「ねぇ、ノッチって”Yes,we can!”の人でしょう?」
私はノッチさん(芸人)の物まねをしたつもりでしたが似てたかな?
するとななみさんと最初君がお腹を抱えて笑い出したんです。えッ?何故にと最初は訳がわからなかったです。
「あはっは、確かに彼もノッチね。いや、私達が話してたのはデンジャラスの方じゃなくてperfumeの方ね。」
私はななみさんにそう言われた時自分の早とちりだと気が付きました。
「あ~歌手の話ね。だってノッチさんと言えば芸人で、私達って、養成所に通ってるからてっきり・・・ごめん。早とちりだったわ。」
私は笑ってごまかす作戦を取ることにしました。
「本当、あほらしっ!」
ななみさんには呆れられてしまいましたが最初君は”気にすることないよ”と言ってくれました。
「そうそう、今日もダンスの講義からだよな。何やるんだろう?」
「さあね。行きましょう。」
最初君の言葉に私もななみさんも首を傾げいざダンスの講義へと移りました。
朝からダンスはきついなと思う私に対しななみさんは得意分野なので張り切っています。どうしてこうも違うんだろう?
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