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女芸人の日常

第5章 真っ赤なお笑いの秋に!


次の日です。この日も養成所は順調です。今日はこの間学んだ”流す”と言うのを実践してやってみることにしました。

★流す:せっかくボケても、それがあまりにもしょうもなく、ツッコミを入れても大して笑いも生まれないだろうなあ、という性質のものであるとき、敢えてツッコミを入れずに次の話題にすっと移すこと。

ですよ!これはツッコミの人のみですが私も早速最初君とチャレンジ。

千花夏&最初「はい、どーも。男女コンビおに★めがです。」
千花夏「今年の夏は暑かったね~。」
最初「僕はお盆におじいちゃんとおばあちゃんの家に行ってきました。」
千花夏「へぇ~。それでお盆はどうだったの?」
最初「それがお墓に着いてお母さんが”もう紙燃やしちゃえば?”って言ったんですよ。だからなんとなく僕とお父さんで燃やしてたらお母さんの弟さんすなわちおじさんに注意されちゃってね。”紙は半分に分けて家に持ち帰る分も作らなきゃだめじゃん”って。」
千花夏「あら、紙を全部燃やしちゃいましたか。」
最初「そうなんだよな。それで今年はご先祖様を背負えなかったです。背負い投げなだけに~。」
千花夏「えっと、リオデジャネイロオリンピックのことだけどさ~。」
私はここで気が付きました。話を変えたつもりが最初君の言った”背負い投げ”を連想させてしまった結果に。いやぁ~失敗だ。
勿論このことは吉田講師に注意を受けてしまいました。
「背負い投げを連想させる言葉を言っては”流す”の意味ないですからね。もっと違う話に目を向けるべきじゃないかな?話を思いっきり別の方向へ変えるといいですよ。」
なるほどね~とためになる一日でした。この失敗を繰り返さないようにしていきたいと思いました。
明日の養成所も頑張るぞ。それではおやすみなさーい。

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