第5章 真っ赤なお笑いの秋に!
次の日の養成所にて最初君は昨日借りた傘をななみさんに返して無事に事なきを終えました。
「昨日借りてた傘返すね。」
「ありがとうね。あっそう言えば今日の講義ってダンスからだよね?」
と、今日のスケジュールを確認するななみさん。
「えーダンスからですか・・・。朝からきついな。」
私はがっくり肩を落としました。どうしてもダンスだけは慣れないな。
「皆さまごきげんよう。今日はマイケル・ジャクソン様のスリラーのダンスを行います。」
泉先生はそう言ってゾンビの役とマイケル様の役を決めていくようにと生徒達を促しました。
「マイケル様のような動きができる人はいませんか?えっと、そこのさわやかボーイ!?」
泉先生が指さしたのは社会のアド(チュニジー)の相方の大和君でした。
「俺っすか?俺にできますかねぇ~。」
と大和君は照れていましたがいざダンスになると本気モードでした。
「Cause,this is thriller thriller night~♪」
「はいはい、大和君。ダンスだけで結構ですよ。誰も歌ってくださいなんて一言も言っていませんよ。」
泉先生がお手上げポーズで言いました。
「わははは。」
ここで生徒達が大爆笑でした。
「大和君って本気になるととことん求めちゃうタイプだよね。」
私の隣でななみさんが大爆笑でした。
「あ~歌いたかったのに。」
私は大和君のつぶやきを逃しませんでした。でも歌いたいならカラオケ行けば?って話ですよね。
ちなみに熊本の田舎暮らしの私だってカラオケぐらい知ってましたよ。でも一度も行ったことないな。いつか行ってみたいなと思うダンスの講義でした。
そのあとに英会話の講義がありました。この日も笑いの中の英語を学びすごくためになりました。それから養成所終わりに最初君が”10月6日に文化祭あるけど来るよね?”と言っていました。もうそんな季節なんですね。
それではバイトへ行ってくるね。ばいび~。