第5章 真っ赤なお笑いの秋に!
19日のこの日も養成所終わりに最初君のアパートにてネタの書き途中です。
「やっぱりボケツッコミと言ったらタカアンドトシさんでしょ。」
最初君はそう言って養成所で書き溜めたノートを開きました。
「あ~、講義でやったわね。」
最初君のノートの字はきれいとは言えませんが書き込んであるのはわかりました。
「明日はネタ見せかぁ。ななみさんとチュニジーが気になるな。」
私はノートを見ながら言いました。
「社会のアドには頑張って欲しいな。チュニジア人が相方なんて笑いの引き出しがいっぱいありそうじゃん。」
最初君の言う通りですね。明日はネタ見せですね。まぁ、私たちは出ないけどね。
それからノートを閉じてネタの続きを書いておりました。
「それでいつものスープは何味がいい?」
と最初君が聞いてくるので適当に”豚骨でいいんじゃない?”と私が言ったら最初君が驚いていました。
「それって僕のこと言ってます?」
「違うわよ。適当に言っただけだし。・・・いや待ってよ。それ使えるんじゃない?”僕で煮込んだので”みたいな?」
「あ~いいね。」
私の言った一言が以外にもコントに活かされました。こんなことってあるんですね。
「それで”そっちの豚ね~”みたいに私が突っ込むとか?」
「いや、それなら”何入れてるの?”って素直に突っ込んだ方がよくないかな?」
私の意見に最初君の提案が光ります。
「なるほどね。そうしますか。それと次は・・・。」
なんだか2人でネタを考えてる時が一番楽しいかもしれないですね。
「でもさ、ボケツッコミってツッコミ側の私は普通にツッコミを入れればいいんだよね?」
「そういうことになるだろうね。でも絶妙なタイミングでツッコミを入れないと変になりかねないかもよ。」
「絶妙なタイミングかぁ。」
この日は最初君の言葉が胸に突き刺さる一日でした。
明日はいよいよ第3回目のネタ見せ発表会ですね。今回は見る側だからしっかり他の方を見て学ばなくっちゃね。それでは明日ね~!!