第5章 真っ赤なお笑いの秋に!
9月18日となりました。私と最初君は今回のネタ見せには出ませんがいつか使えるように最初君のアパートで書き途中のネタを書いていました。
「今回は選ばれなかったけど慌ただしかったもんね。」
と私がため息をついていると最初君がお茶を運んできてくれました。
「まぁ、書き途中のネタだけは完成させとかない?いつか使えるかもしれないしさ。」
「そうだね。」
そんな私達が選んだテーマはボケツッコミです!
「えっとラーメン屋の亭主は誰がやるんだっけ?」
と最初君。
「いや、それだと夫になっちゃうから。私達は夫婦漫才じゃないでしょう?」
私はすかさず突っ込みますが・・・って言っておきますけどまだコントは始まってないからね。
「でしたね。僕がラーメン屋の主人で千花夏ちゃんがグルメリポーターの役ね。でもどうも見たって僕の方がグルメリポーター役が合ってると思わない?」
最初君はテーブルに着くなりネタ帳を見て意見を述べてきました。
「それって石塚さんや彦摩呂さんみたいにって言いたいの?でも私が主人じゃあ違和感あるんじゃない?確かに女性でラーメン屋経営されてる方もいるんだろうけれど、私じゃねぇ・・・。」
皆さんはどう思いますか?私がもしもラーメン屋の主人だったら明らかに売れてない店になると思いますけど。
「やっぱり、ラーメンと言ったら男の人の仕事でしょ。男性が湯切りしてるイメージしかないもんね。そこは最初君じゃないかな?だってボケツッコミなのに逆だったら変になるかもよ。」
「なるほどね。確かにそれは言えてるな。仕方ないな~僕が主人をやりますか。それでコントの内容は何だっけ?」
実は大体のコントの設定や話は決まっていたのですがどちらの役をやるのか意見が食い違っておりましてね。まさかここまでもめるとは思わなかったけど最初君も真剣に考えてくれてるのだと思うと嬉しかったですね。
「忘れないでくれる。大体のことは決まっていたでしょう?私がお店に入って来てメニューを注文しようとしたら”いつものね~”で済ませる設定だったでしょう!」
コントの内容忘れるとかどんだけのんびりしてるんだ、最初君は!?
「あー、そうだったね。ごめんね~。」
最初君って時々真剣味がないんだから参っちゃいますよね。まぁ、私は私で相方を困らせたことだってなくはないかも。
そして暗くなる前に私は帰りました。それじゃあね~。