第4章 私のお笑い計画書
吉田講師が言ったことは本当なのだろうか?よゐこにそんな一面があったなんて・・・。よゐこと言えば後輩芸人さんを大切にされていると有名なのに。
「オチとは一ネタ終わる際に、コンビならば最後のボケを言い、それをつっこんで終わること。または、単に面白いことを言うことでもある。特に面白くなくても、韻を踏んだり洒落を言ったりして観客にうまいな、と思わせるようなボケであることが多い。”おつゆ”とは芸人がしゃべっていてつばが飛ぶとき、つばとは言わずにおつゆ、という言葉を使う。おはやしは寄席などで、落語家の噺を盛り上げるべく、噺に合わせて演奏すること。出ばやしをすることも多い。観客から見て、障子の向こう側で演奏している。次にお約束だがあるシチュエーションが用意された時に、必ずと言っていいほど演じるボケやギャグのこと。卒業証書を逆さまにして読む、バナナの皮で転ぶ、椅子に座る際にわざと位置をはずしてころぶ、といった状況が代表的なところだ。」
吉田講師はこう説明した後にみんなに投げかけました。
「ここでみんなに聞きたいがお約束と言うとどんな芸人を思い浮かべるだろうか?」
するとななみさんがすかさず手を挙げた。
「おっ!ななみ、早かったな。どうぞ。」
「私は我が家さんじゃないかと思います。いつも杉山さんをいじるのがお約束のネタになっているように思いました。」
「確かにそうだな。他には?」
私も答えなきゃ・・・えっと。
「はい!」
私も手をあげました。
「次、山本言ってみよう。」
「私はタカアンドトシさんですかね?いつもタカさんがトシさんの頭を叩いてるのが印象的でした。ボケの方がツッコミの方の頭を叩くのって見たことないですし。」
「なるほど。それはちょっと違う気がするけどまあ、考え方は人それぞれだしな、いいとしよう。新ネタを初めて客前で披露することをネタをおろすと言うのでこちらも覚えておくようにな。」
こうしてこの日の養成所も終わりました。
「あ~あとはバイトか。頑張ろうっと。」
最初君は最初君で大学の課題があるので養成所終わったらすぐに帰ってしまいました。そして私とななみさんもそれぞれ別れてバイトへ行きました。