第4章 私のお笑い計画書
また、歓声や拍手などで音が遮られてしまうときは、言葉が観客にきちんと届くように、一瞬待ってから言葉を発しなければなりません。このことからも分かるように、単にボケるといっても、場の状況を考えずに自分のペースでボケているだけでは、お笑い芸としては成立しないのです。
とまぁこんなことを学んでおりました。吉田講師が初心に帰って学ぶことも大事だ!っと言っておりましたが先に進むのでしょうか?
この日は講義だけひたすら聞いていましてぐったりのままバイトへ行ったら仕事に支障が出てしまい岩崎店長に怒られてしまいました。明日こそ精進せねば!!
次の日は養成所終わりにスーパに寄ってキュウリの詰め放題をしてきました。そして家に帰って弟へ手紙を書きました。
『一平へ!!
元気にしとりますか?私はなんとか 元気にしとります。この間養成所で第2回目のネタ見せ発表会がありましたけん。結果は惨敗でしたけん。いろいろ指摘されて勉強になったよ。私の実力はこんなものだったんだと見せつけられてしまい、ずーんと心に突き刺さる何かが痛いですばい。ばってん次は他の養成所の奴らとの決戦が待っていますたい。果たして上手くいくのでしょうか?その前に選ばれていればの話じゃけんな。7月は相方と養成所の自称ライバルのななみさんと丸の内のお祭りに行ってきましたけん。喜怒哀楽いろんなことがあるけど私はあきらめずに養成所卒業を目指してがまだすね。一平も体にきーつけち行かにゃんばぃたスクールライフを楽しんでください。あと両親の情報も何かあれば教えちくだはり。お返事待っちょるけん。
千花夏より。』
「これだけ書ければいいかな?」
手紙は次の日の朝、養成所に行きがてらちゃんと出しました。無時に届くといいなと思います。さて今日の養成所も頑張ってきますね。