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女芸人の日常

第4章 私のお笑い計画書


たらーん!!8月1日になりました。養成所もあと8カ月とまだある中今日も始まりました。朝はスーパーで買ったキュウリをかじっていざ養成所へ!!そしてバイトでは賄いでスタバのジュースを一つ飲んでいいってことで休憩時間の栄養補給に!!なんてすばらしいお笑いライフなんでしょうか?なんだか暑さも吹っ飛んじゃいました。でも8月も今までと変わらず行こうと思います。
そう言えば今日はバイト帰りにスーパーへ寄って買い物をしてコンビニで便箋と封筒を買いました。弟に手紙を書かなくっちゃね。

8月2日になりました。今日の養成所にて吉田講師から告知がありました。
「みなさんに嬉しいかもしれない嬉しくないかもしれない告知があります。」
なんじゃそりゃ!?と私はびっくり仰天してしまいました。
「第3回目のネタ見せ発表会だが外部との対抗戦を組もうと思う。」
「え~。」
どよめく生徒達。
「選ばれしものは他の養成所から強力な卵がやって来ることを覚悟して臨むようにな。すなわち、外部との対抗戦だ。」
とのことでした。今まではこの養成所のメンバーでネタ見せをこなしてきましたが次回は他の養成所と対抗戦になるとのことです。
「お願いだから影の薄い奴来い!!」
私は必死に願っています。他の養成所のやつに目立たれたら溜まったもんじゃないわよ。
「はぁ~、ライバルが出るってことか。勘弁してくれよ。ライバルはうちらの養成所だけで十分だって。」
最初君も講義後のお昼休みで愚痴をこぼしていました。
「でも講師が決めたことだし仕方ないわよ。それに考えてみたら養成所を卒業したらもっと過酷なことが待ってるじゃない。私だって2人と同じ事務所に入れるかどうかわからないんだし。もし違う事務所にそれぞれ配属されたら仕事ではライバル同然よね。養成所を卒業した後だって他の事務所との対抗戦はあるかもよ?だったら今のうちに慣れておいた方がいいんじゃない?」
ななみさんは冷静にお弁当を食べておりました。
「よくそんなに冷静になれるわね。確かにななみさんの言う通りかもしれないけど、慣れないうちは大変そうよ。」
私は焦る顔が隠し切れませんでした。
「やれることはやってみましょうよ。いつまでたっても逃げてたら始まらないわよ。」
そうです!ななみさんの言う通りです。もうこうなったら全力でやるしかないですね。さて明日も頑張ろう。
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