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女芸人の日常

第4章 私のお笑い計画書


最初「でも、おじいさんはたぬきをたぬき汁にしようとしたんだろう?そんなたぬきを汁にしたって旨くないと思うぜ?」
千花夏「確かにそうね。」
最初「それにぶんぶくちゃがまのたぬきはあんなに賢いのにこっちのたぬきはおばかさんなんてえらい違いだね?」
千花夏「まあ、たぬきにもいろんな性格の子がいるんじゃない?現に人間だってそうでしょう!天才から落ちぶれた人間まで様々いるんだからね。」
最初「そこでおじいさんはたぬきを家に持ち帰りおばあさんに懲らしめてもらおうと考えたわけだ。しかしきつく縄で縛ったはずのたぬきが苦しそうだったので外してあげたら・・・?」
千花夏「するとタヌキは、いきなりおばあさんをなぐって殺してしまいました。そして、皮をはいで肉を鍋に入れて煮込みました。それから、おばあさんの皮をかぶって、おじいさんが帰るのを待ちました。ってとんでもないたぬきだな。」
最初「おじいさんは化けたたぬきに騙され泣いてたんだとさ。そこでうさぎの登場ですよ。」
千花夏「おじいさん、どうしたの?」
最初「おじいさんは今までのことをすべて話しました。するとうさぎがこう言いました。”仕返ししてやる!倍返しだ!”」
千花夏「ちょっと待ってよ。かちかち山にそんなセリフなかったでしょう?しかも倍返しって半沢直樹のやつじゃん。」
最初「ウサギはタヌキがよく行く山で、たきぎを拾い始めました。するとそこにタヌキがやってきました。『ウサギどん、何してるの?』」
千花夏「ちょっと一人芝居はやめてくれる?何のためにうさぎがいると思ってるの?」
最初「うさぎだけにう~詐欺だ!逃げろ~。」
千花夏「逃げるのはまだ先でしょう。今から逃げてたんじゃあ話にならないって。えっと『今年の冬は寒そうだから、たきぎを拾っているんだよ。君も拾っておいた方がいいよ。』そこでタヌキもウサギと一緒にたきぎを拾いました。やがてたきぎがいっぱい取れましたので、二人は山を降り始めました。ウサギはタヌキを先に行かせ、後ろにまわって、タヌキの背中の荷物のそばで火打ち石を打ちました。」
私がここで石をカチカチして火をつける真似をしようと思ったらとんでもない展開になりました。




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