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女芸人の日常

第3章 突き進め!!苦難なお笑いの道へ~


6月15日です。6月の半分は過ぎたかな?養成所の帰りに本屋へ立ち寄るとウェディングのコーナーが組まれており目立っていました。6月は雨な上にジューンブライトというおめでたい季節ですね。
そう言えば弟から久しぶりに手紙が来ていました。両親は相変わらず元気です。でも父だけ私のことでまだ不機嫌みたい・・・早く仲直りしなくっちゃ。でも熊本には帰れないので売れたら帰るぞ!!この日は養成所の後のバイトがお休みだったのでななみさんと私で最初君の跡を付けて・・・アパートへ突撃しちゃいました。(って何やってるんだ私らは!!)
ピンポーン
「は~い。」
最初君がアパートに入るのを確認して少し経ってから突撃訪問しました。
ガチャっ
「・・・・。」
言葉を失う最初君。
「本当にごめんなさい。突撃訪問したくて跡を付けてきました。」
私がななみさんの分も謝ると最初君は大きなため息をつきました。
「来るなら言ってくれよ。まあ、いいけどさ。」
最初君、本当にごめんよ~。でも快く家の中に入れてもらいました。
「っていうか前から聞いてはいたけど女子みたいな部屋ね。」
ななみさんが周りを見回して鋭いツッコミを入れました。
「そうかな?」
最初君は別に普通だけどと言っておりましたがそうでもない気がするぞ。
部屋の中はアロマキャンドルとかパックとかフレグランスのグッズとか置いてあるし女子力高めですが。
「なんか女子力高いんだね。」
私がそう言うと最初君は”こういうのが好きだから”と言っていました。
「まさかおネエになるわけじゃないでしょう?」
ななみさん・・・それだけは言ってはあかんわ。
「失礼な!そんな訳無いだろう。それに千花夏ちゃんと男女コンビ組むっていうのに女子とオカマじゃ変だって。」
確かに最初君の言う通りですね。
それから私とななみさんはリビング?のカーペットに座って最初君とお菓子を食べながら話をしました。話は勿論養成所での話です。
「私もそろそろネタを書かないとな。」
ななみさんの言葉に私と最初君も焦りを感じてしまいました。まだ6月だからいいじゃないと言っている間に7月になっちゃうのでネタを書かないとですね。
「それで2人はどんな路線で行くの?」
ななみさんが私と最初君に聞きました。
「路線って?」
最初君がそう聞くとななみさんは”わからないのね”と言って話ました。


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