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【刀剣乱舞】櫻花千舞【男審神者】

第1章 第一振 山姥切国広




俺も体に着いた泥を取り、着替え、ゲートを開ける準備をする。

時空を越えることができるのは刀のみ。

俺は歴史が変わらぬよう、刀剣に付喪神を付かせ、戦場に送り出すのが役目だ。

俺逹審神者は、日本政府の元、こうやって歴史が変わらぬようほぼ年中無休で働いている。

本丸の入り口の大きな門を開くと、町へ下りていく階段があるはずなのだが、ゲートを開いているため、向こう側が真っ白となっている。

「嘉六様!出陣の準備が整いました!」

「こっちも大丈夫だ。」

こんのすけと国広が走ってこっちに向かって来る。

「国広、行けるか?」

「これが本業だ。行ける。」

そう無愛想に言うと、国広は門の前に立つ。

「これが初陣となります!頑張ってください山姥切国広」

こんのすけの声は国広に届いたのだろうか、その時はすでに国広はゲートの中に入っていた。

「では、嘉六様!モニタで山姥切国広の様子を伺いますよ!」

そういい、こんのすけは俺を連れて、俺の部屋となる場所へ向かった。

✳︎

モニタの中では、国広と暦修正主義者と呼ばれるものとが写っていた。

「負けるな………」

国広は相手に圧倒されている。

それもそのはずだ。刀装も付けず、しかもレベル1の国広が相手するような敵ではなかった。

「なぁ、こんのすけ。何で国広に刀装を渡さなかった。」

そう聞くと、モニタを見ていた首をこちらに向けた。

「申し訳ありません。私の不注意で忘れておりました。」

とこんのすけは深々と頭を下げた。

(怪しい。)

ふと心に思うも顔には出さぬように適当に返事をした。

戦い終わり、国広は重症となっていた。

相手の勝ちだ。

だが、何故か俺は敗北したと思えなかった。

ゲートが開き、ボロボロになった国広が出てきた。

俺は国広に肩を貸した。

「本当にすまない。お前の体は治ろうと、心はなかなか癒えんだろ。」

そう言うと、国広は

「治してくれようとするだけましだ。」

そう言って俺から顔を逸らした。

(可愛いやつめ……)

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