第1章 第一振 山姥切国広
目を開けると、俺は部屋の中に立っていた。
周りには桜が舞う。
光が多く目に入るため、見ずらかった景色にだんだん慣れていくと、目の前に畳の上で正座をした男が座っていた。
「君の、名前を聞いてもいいか?」
男は優しい声色で言う。
「山姥切…国広。」
俺は記憶を探りながら、自分の名前を口にした。
「よろしくな、国広。俺は審神者で君の主、嘉六だ。よろしくな。」
彼の顔は布のせいで口元しかみえないが、微笑んでいるのは分かった。
「俺みたいな写しでいいのか」
そう態度悪く言ってみると、彼は
「お前みたいなではないよ。俺が選んだんだ。国広、お前が俺の初期刀だ。どうか、俺と一緒に戦ってくれないか。」
そういい、彼は頭を下げた。
さっきは主だなんだと言っていたやつが頭を下げるなんて。
「…………俺達刀は、戦うのが役目だからな……その…付いて行ってやる……」