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嫌なヤツ

第2章 星谷君


昨日、告白されました。

回想中
「好きです」
・・・え?
「・・・罰ゲームか何かですか?」
「いやいやいや!違うよ!本気だよ」
本気・・・か・・・
「あ、俺の名前知ってる?」
「あ、うん星谷君だよね」
「うん。あのさ・・・返事待ってるから」


星谷君はたしか一組の学級委員長だっけ。
クラス違うけど何かよく見る・・・。
でも・・・何で私?それに私4年生の時に引っ越してきたから何も接点もないのに・・・。
うーん、返事かあー。まぁ断るつもりだけど。
「今日から算数の時間の最初に10分ドリルを解いてもらうぞー」
あ、今授業中だった。
そう言って三村先生が見せたのは、薄い計算ドリルだった。
「あれなら楽勝だぜ!」
「お、言ったな!でも中身を見ると・・・」
その計算ドリルには1ページに計算がぎっしりつまっていた。
「はー?マジかよー」
「それはないわぁ!」
批判の声が上がった。その中で一人が先生に質問した。
「えー誰かに教えてもらってもいーの?」
「そう言うと思って考えておいた。算数の時間は、二人ペアになってもらう。席を移動してもいいぞ。そのかわり、ペア以外の子には教えてもらわないこと!二人で考えて解くんだ」
なぜそんなめんどくさいことを・・・。別に聞きたい子はまわりの子に聞いて一人で解きたい子は一人でやってればいいじゃん・・・。
「やったー!めぐみちゃんやろー!」
「いーよ!」
クラスがざわめきはじめた。その時
「たーーーだーーーし!!!男女で組んでもらう!」
・・・は?
あーあれかー。このクラスなぜか男子と女子われてるんだよねー。仲を深めようとか考えてるんだ。
「えー!やだよー!男子となんか!」
「こっちだって女子とは嫌だっつーの!」
さらに騒がしくなった。
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