第1章 友哉
「お前ら何で来なかったんだ!」
担任の三村に起こられた。別にどーでもいいんだけどさー。
「すいませーん」
適当に謝っておけばいいんじゃね?
「たくっ・・・お前は」
その時三村は本城の方を見た。
「お前は・・・」
そう言って言葉を濁した。
(・・・なんだ?)
「・・・まぁ、なんか悩んでるようなら先生に言えよ」
おいおい、なんで本城にはおこんねーんだ?
優等生だからか?
「はい」
本城は一言言って職員室を出ていった。俺もとりあえず職員室を出て追いかけた。
「おい」
授業が終わり私が帰ろうとした時倉野君が話しかけてきた。
「一緒に帰ろうぜ」
・・・・・・・はぁっっっっ?
何で?意味分からない。なんのつもり??
「ごめん私用事が・・・」
ないけど。
その時、倉野君が小声で言った。
「あの事バラしてもいいのかな?」
こいつ・・・・・・!!!
私は我にかえってまわりをみた。クラスの子が見ていた。倉野君はこれでも人気者で好きだといっている子もいた。(どこがこんなヤツいいのか・・・)
もう・・・しょうがない!早くここでよう!
結局一緒に帰ることになった。
「で、何の用?」
「うーん。なんだろう」
「・・・・・・はぁ?」
用ないのかよっ!
「つーかマジ腹減った・・・」
まぁ来たとき給食の時間とっくに終わってたもんね。
「・・・じゃあ私の家来る?チャーハンぐらいしか作れないけど、材料的に」
「マジ!?行く!」
とりあえず私の家に来ることになった。