第4章 父親

「なんか、変わったよね。佳奈ちゃん」
「うん。少し、明るくなった感じがするよね」
「今日の、おにごっこだって、参加するとは思わなかったもんねっ」

「まぁ、少し、無理やりな感じもしたけど（笑）」



おにごっこ、なんて

久しぶり。
人と、関わるのをやめてたから、誘われても、用事あるとかそういうので断ってた。
今日も
「おにごっこしない…？」
と言われた。
みんなは、私がそういうのには参加しないってなんとなくわかってるから、少し戸惑いながら聞いてきた。
私は、少し迷った。なるべく人と関わる努力をしようと思った。でも、いきなりそんな…
と、思っていたら
「本城やりたいってさ」
え！？
「いや、言ってないじゃん」
「アイコンタクトだよっ☆」
「つーか…迷惑になるじゃん…無理に誘っても」
言え！
「め、迷惑じゃ…ないよ。私も…おにごっこする」
「「「え？」」」
「ダメ…かな」
「ぜ、全然いいよ！やろう！！」


今、逃げているところです。
楽しい。
きっと、倉野君のおかげ。



「なんか、本城ちょいキャラ違くなかった？」
「か、かわいくなかった？」
「おどおどしてるとこ見たことなかったもんな」

「お前ら何話してんの？」

「おお！倉野…ってお前思ったけど本城と仲いいよな」
「いいな～！次話すとき俺等もまぜてよ！きっかけほしいし…」
「…俺、鬼なんだけど」
「…うわっ！」
「はい、タッチ」
「うわああああああ！」