第4章 父親
「何だよ!だましてたのか!?」
「いや、お前らが勝手に話し進めてただけだろ」
「あ、そっか」
「あと」
「本城には近づくな」
「…え?」
「おま…え?ホントに…?でも前…冗談だって…え?」
「冗談じゃねえよ」
「…はああああああ!?」
「つーか、付き合ってるし…」
「…倉野」
「「「頑張れ☆」」」
だ、誰が鬼かわかんない…。
とりあえず隠れてみた。…て、かくれんぼじゃないんだから!
というか見つかったらもうだめじゃん!逃げれると来ないし!
「おー本城じゃん」
く、倉野君!
…鬼…なのか?…この人はよくわかんないからな。
「悪い」
「え?」
「…ばらした」
「…何を」
「…付き合ってること」
…。
ん?なんか、何にも思わない。
「いいよ、別に」
「…いいのか」
「ん」
なんで、何にも思わないんだろう。自分でもびっくりだ。
「…てか、そんなとこで何やってんの」
「いや、隠れようかと…」
「でも、逃げれないじゃん」
「わ、分かってるし!」
「はい」
肩をたたかれた。
「え?」
「俺、鬼」
…やっぱりかああああああ!!!