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嫌なヤツ

第2章 星谷君


私は教室へ戻った。
ドアを開けたら、倉野君がいた。
さっきはビックリした。けど
もう、ビックリしない。緊張しない。
倉野君がこっちを向いて言った。
「星谷に告白されたんだろ?」
「え・・・何で知ってるの?」
「さっき本人から聞いた」
言ったのか!
「・・・んでお前はどうなの?」
「あーさっき断ってきた」
「軽いなっ!」
「うん。だって」
自分の気持ちを整理できたから。星谷君のおかげで。
「だって・・・何?」
「何でもない!」
すごく、嬉しいんだ。


「・・・やめてくんない?その顔」

・・・・・・え・・・・・・
今私、どんな顔してた?
「その顔って・・・?」
「今、一瞬マジで笑顔だったじゃん」
え、私笑ってたの?
・・・私が笑ってるのが、嫌なの?
「そーゆー顔されたら」


「マジでお前のこと好きになるじゃん」


・・・・・・え?

倉野君は教室から出ていった。

・・・今、好きって言った?
分かんない、すごくこんがらがって。
でもすごく、


すごく、ドキドキしてるのは何で・・・?



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