第2章 星谷君
「・・・つーかアイツがお前と付き合うとかそーゆーのはアイツが決めるんだから、俺にこんなこと言っても意味ないと思うケド」
「・・・その通りだね」
俺はドアを開けて職員室に入った。
今日、返事欲しいとさっき星谷君に言われた。
どうしよう。急に迷い始めた。
星谷君は私に表裏あること知ってるし、私のこと見ててくれた。だから、いいかなとか少し思い始めてた。でも・・・考えたら考えるほど倉野君が出てくる・・・。
一緒にいたいって思ってる。
「ごめんなさい」
放課後私は星谷君に返事を返した。
「そっか」
なぜかあっさりだった。
「本城さん」
「何?」
「倉野のこと好き?」
・・・・・・
考えたこともなかった。そんなこと。
「わかんない、でも」
でも・・・
「一緒にいたいって思ってる」
「じゃあ私いくね。ごめんね」
「うん」
本城さんが行ったあとおれはしゃがんだ。
「・・・なんだよ」
両思いじゃんかよ。あの二人・・・。