第29章 最後の出航
「お前の匂いも好きだな…。」
モモの首筋に鼻先を寄せ、スンスンと匂いを嗅いだ。
「や…ッ、くすぐった…ッ」
嫌がる素振りで頭を振れば、キャラメル色の髪が揺れてカモミールの香りが舞う。
ああ、そうだ。
この絹糸のような髪も好きだ。
撫で心地がとても良くて、いつまでも触れていたくなる。
後頭部に指を差し込み、髪の感触を堪能すると同時に、首筋を強く吸い上げた。
「い…ッ、あ…。」
白い肌に、ローの印が刻まれる。
「お前の肌も好きだな。興奮すると赤く色付いて…エロい。」
「そ…ッ、そういうんじゃなくて!」
モモは仄かに赤みを帯びた白い胸を上気させた。
指摘された通りの色に、興奮してると見透かされているようで、恥ずかしい。
「胸も俺好みだ。大きさもちょうど良いし、形も良い。」
「な…ッ」
そんなところ褒めてくれなんて言ってない。
どんどん脱線していく会話に、モモは口をパクパクさせた。
そうしている間に、いつの間にか下着のホックが外され、ロー好みの膨らみが顔を出した。
「ここの色も良い。綺麗な桃色で美味そうだ。」
「だ、だから…、そういう……あッ」
そういうことを言わないで、という言葉は先端を口に含んだローによって閉ざされた。
膨らみの柔らかさを堪能するように揉み、敏感になって固く凝ってきた先端を舌の上で転がす。
「ん…ッ、ああ…ッ」
ああ、彼女の嬌声も好きだ。
聞いているだけでひどく興奮する。
恥ずかしいのか、必死に耐える姿など、堪らなく可愛い。
そんなモモを見ていると、ローのS心が刺激されて、もっと喘がせてやりたくなってしまうのだ。