第13章 証
「は…ぁ、ん…。」
ゆるゆると腰を動かされ、一度は鎮まったはずの火が、また燃え始める。
「ん…、んぅ…。」
ようやく半分まで埋められた肉棒が、ズルリと抜き引かれ、そしてまたゆっくりと進んでいく。
それは燃え始めた火を煽るのには十分で、自分が望んだ行為なのに、次第に焦れったいと感じてしまう。
「ぁ…、ハァ、ハァ…。」
モモの気持ちと共に、膣壁がローを引き込もうと、中で淫らに蠢き始めた。
しかし、ローはまたもや自身を引きずり出してしまう。
「…ふ、ぁ…ッ!」
なんで?という思いが胸をついた。
「どうした。お前の希望通り『ゆっくり』だろう?」
ローの口元が、意地悪く笑みをつくる。
「ハァ…、ロー。く、苦し…の。」
お腹の奥がムズムズする。
この熱い疼きを早く止めて欲しい。
「なんだ、どうして欲しいのか言わねェと、わかんねェなァ…。」
「あ…、ぁ…。」
そんなこと、言えない。
モモの瞳から恥ずかしさで涙が零れた。
けれどローは許してくれるつもりはないらしい。
涙を舌で舐めとると、また先ほどの動きを繰り返すばかり。
もう、限界…。
「ロー…。」
「ん…?」
名前を呼べば、鼻がぶつかりそうな距離にいる彼と視線が交わる。
身体の疼きが止まらない。
彼の頬に手を添えて、熱く潤んだ瞳で見上げた。
「もう、挿れて…ッ」
ローは極上の笑みを見せると、その言葉を待っていた、とばかりに一気に奥深くへと楔を穿った。
「は…ッ、ん、あぁ!」
脳内がスパークし、ぶるぶると震えが走る。
そのまま意識を飛ばしてしまおうか、と思った瞬間、荒々しいキスで現実に引き戻された。
「ん、んんぅ…ッ」
噛みつかれるようなキスに正気を取り戻したが、今度は激しい腰遣いに全身を攻め立てられてしまう。
ズチュン、グチュンと淫らな水音を立てて、熱く脈打った肉棒が何度も打ちつけられる。
「ひ…あ、あぁ…ッ」
身体を突き上げられるたび、柔らかな胸の膨らみがいやらしく上下し、固く尖った頂が卑猥に揺れていた。
「く…はぁ、あ…んんッ」
ローは荒い息を漏らしながら身悶えるモモの胸を淫らに揉みしだき、さらに耳朶にまで舌を這わせた。