第13章 証
「離して…。あっち向いて。」
ローの身体を押しのけて逃げ出そうとするが、足を抱え上げられているせいで、上手く動けない。
「危ねェから、じっとしてろ。」
また転んでケガでもしたらどうする。
ローは医者だが、モモのようにキズをすぐに治せるような力はない。
モモが落ちないように、しっかりと片腕で腰を抱きながら、ゆっくりと花芯に顔を近づける。
「や、やだ…ッ」
そんな恥ずかしいところを、至近距離で見て欲しくない。
どうにか逃れられないかと身を捩るが、彼の腕がそれを許さない。
ついにローの吐く息を感じるほどの距離に縮んでしまう。
その息遣いにさえ、ゾワリと感じてしまいそうだ。
チロリ、とローの口から赤い舌が覗いた。
「--!」
なにをしようとしてる?
以前に同じことをされたことがある。
でも、そのときは、混乱と恐怖でなにがなんだかわからなかったけど。
今は、違う。
「ま、待っ--」
濡れた舌が、熟れた花芯へと這った。
「んぅッ、あぁ!」
自分でも自分のものと思えないくらい、甘い声が出た。
震える花びらのような突起を舐めしゃぶり、ちゅっと強く吸い上げると、ローは満足げに呟いた。
「…たまんねェな。」
彼がなにを呟いたのか理解する前に、次の快楽が押し寄せてくる。
自分で触れることも躊躇うような場所を、好きな人に、それも舌先で愛撫される。
その事実にくらくらと目眩を覚えていた。
けれどモモは息を乱しながらも、懸命にローを止めようとしていた。
「も…、やめて。そこ…ん、いゃ…ッ」
「いいや、嘘だな。ほら、どんどん蜜が溢れてくる…。」
トロリとした甘い蜜が、膣口から溢れ出し、それをもったいないとばかりに、ローが舐めとった。
「ふ…、あぁ…、んぁッ」
とめどなく溢れる蜜と喘ぎを、もうどうすることも出来ない。
「仕方ねェ、一度イカせてやるよ。」
「え…?」
ビクビクと打ち震える花芯に2本の指を突き立て、グチャグチャと中を掻き回した。
「ぅあ…ッ、はぁ、んんぅッ」
電流のように駆け巡る痺れに、モモは足を引きつらせてしまう。
そして極めつけに、ローは小さな肉芽をぬるついた舌で執拗に転がした。
「あ…ッ、あぁ…!」
その瞬間、快感の波が一気に押し寄せ、モモを飲み込んだ。