第8章 嫉妬
「あぁ、ふ…ぁ…ッ」
ぐちゃぐちゃと音を立てながら打ちつけられる律動に、身体中に激しい痺れが駆け抜け、きゅうきゅうと淫らな壁が収縮する。
「…ッ、締めつけ…すぎだ、…チッ。」
ローは眉間に深く皺を寄せ、舌打ちをすると、噛みつくように口づけをした。
それと同時に、腰の律動が急激に加速する。
「…ん、…んぐ…ぅッ」
抑え切れない嬌声は、ローの唇に吸い取られる。
パンパンと、腰と腰がぶつかり合う音が部屋中に響く。
ギリッと花芽を強く抓られ、全身を稲妻が駆け抜ける。
目の前が真っ白になり、ふわりとした浮遊感に襲われたとき、モモは自分の身体の中に熱い飛沫を感じた。
ローは肩で息を吐きながら、自分の腕の中でぐったりとして意識を手放したモモを抱きしめる。
「……モモ。」
泣いて嫌がる彼女の身体を無理やり押し開いた。
目を覚ましたら、もう二度と自分に笑いかけてくれないかもしれない。
それでも、どうしても、手に入れたかった。
泣かれても、嫌われても、手離すことができない。
(なあ、モモ…。)
この世のすべてと言われる財宝よりも、大切にしてやる。
だから、俺を…--。
ローは愛しい人を胸に抱き寄せた。
彼女の腕が温もりに反応して、そのまま背中に回る。
安らかに眠る彼女。
目が覚めるまでは、どうかそのままで…。