第8章 嫉妬
モモの蜜口にローの指が押し付けられる。
「や…ッ、触ら…な…で。」
「…悪いが、聞けねェな。」
ズブリと2本の指を押し込み、入口を広げるように掻き混ぜた。
「ん、いぁ…、ぬ、抜いて…ッ」
「さて、どこまで慣らせばいいだろうな…。」
ローは聞く耳持たない。
それどころか、さらに指を増やして壁を開いてくる。
「…ぁ、うぁ…ッ、ロー…ッ」
「お前の気持ちが俺に向くまで、と待った俺がバカだった。」
ボソリ、と独り言のように呟く。
「…ぇ…?」
モモの耳にはその声が届かない。
『恋人じゃないんですってね。』
『だれかと恋をしようが自由でしょ?』
他の男に、横から手を出されるくらいなら、最初から奪ってしまえば良かったのだ。
「もうこれ以上、待っていられるか。…他の男のことなんて、考えられねェようにしてやるよ。」
「ロー…?」
ローの瞳に、狂気の光が宿る。
大きく開かれた脚の間に、熱いものが触れた。
(こ、これって…!)
「ま、待って、ロー!」
「悪いが、もう待たねェ…。」
膨れ上がった肉棒が、媚肉を割って押し当てられた。
「お前を抱くのは、生涯、俺だけだ。覚えてろ。」
モモの膝を胸につくほど強く押し付け、ローは彼女に覆い被さる。
メリメリと壁が引き伸ばされる破瓜の痛みに、彼女の華奢な身体がのた打つ。
「く…ッ、う…、ああぁぁ…ッ!」
金緑色の瞳から涙を零して悲痛な声を上げるが、熱く固い切っ先は抽送しながら奥へ押し込まれていく。
(うそ、わたし、ローと--)
狭い膣孔が、彼の欲望で埋め尽くされた。
「はぁ…、はぁ…ッ」
仰け反った身体を僅かに痙攣させ、乱れた呼吸を整えようと必死に喘ぐ。
「狭いな…ッ、だが、すごく…いい。」
ローが苦しげに、切なげに呻く。
最奥まで灼熱の楔で貫かれ、痛みに萎縮する壁をなぶるように腰が揺らされ始める。
「あ…、痛…ッ、動かな…ッ」
脈打つ肉棒が、身体の中で蠢く。
大きく引き抜かれると、ゾッと痺れが走り、突き上げられるたびに疼痛が身体を駆け巡る。
その繰り返しに、モモは顔を仰け反らせ、打ち震えるしかできない。
男性と身体を繋げるということが、これほどまでに心身を侵略するものとは思ってもみなかった。