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セイレーンの歌【ONE PIECE】

第8章 嫉妬




「う、んん…。」

ひどく瞼が重い。

(あれ、わたし…。どうしたんだっけ?)

誰かがモモの髪を撫でた。

「…メ、ル?」


「…最初から、こうしちまえば良かった。」

「え…? …んぅッ」

乱暴に唇を塞がれた。

舌が差し込まれ、絡まり、強引に吸われた。

「…ぅ…ん、…ロー!?」

こんなことをするのは彼しかいない。
急激に靄が晴れる意識と共に目をこじ開けると、案の定、鼻がぶつかる距離に彼の顔があった。

「急に、なにを…んぅ…ッ」

一度離した唇が、再び重なる。

何度も何度も、角度を変えては唇が重なり、口腔を舌が這う。
唇や舌を甘く噛まれ、唾液を啜り上げられる。

「ん…ッ、ふ…ぁ。」

無言の口づけは荒々しく、モモは翻弄されるばかり。

「…は…んぅ…ッ、ロー…、だ…め…。」

唇の隙間から、拒絶の声を上げようとしたが、いっそう強く塞がれた。

「ん、んん!」

濡れた長い舌で掻き回され、捏ね合わされた唾液が口の端を伝う。

それをもったいない、とばかりにローの舌が追いかけ、頬を舐めた。

「は…ぁ、…ロー、どうしたの?」

急な展開についていけない。
いつの間に自分は船に帰って来たのか。


「どうした…? さぁ、どうしたんだろうな。」

彼は自嘲気味に笑った。

(いつもと、様子が…違う。)

「お前こそどうした、その格好は。」

そういえば、と思い出した。
メルディアに無理やり露出度の高い服を着せられたのだった。

「胸やら脚やら出して、さぞ男どもの注目の的だったろうな。」

「ちが…ッ、これは、メルに無理やり…!」


「そんなに見て欲しいなら、俺が見てやるよ。」


ズリッと両肩の紐を下着ごと腰の位置まで下ろされた。

ふるりと両胸が露わになる。

「あ…ッ、いや…!」

咄嗟にローを押しのけようとした両腕を、逆に捕らえられて頭上でひとまとめにされた。

「大人しくしてろ。」

ローのもう一方の腕に胸の膨らみが掴まれ、モモは息を飲む。

「は、離して…。」

身を捩るがローの手は離れない。
それどころかいやらしく指が動かされ、乳房が愛撫され始めた。

「ふ…んぅ…ッ」

膨らみを掬い上げるようにして揉みしだきながら、首筋を舐め上げられ、そこを甘噛みされる。


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