第2章 出陣の日
「間に合って良かったぜ!」
師子王が顔で指し示す方を向くと、さっき別れた3人も一緒だった。
「主を守れなくてどうすんだい全く…」
安定と清光は、次郎ちゃんに軽く頭を叩かれていた。
「何はともあれ…、これからは私達も加われる。」
「主さんお待たせしました。」
石切丸、国広も声をかけてくれた。
後々聞くと少し危ない局面もあったみたいだが、乗り切ったらしい。
「みんなお疲れ様。ありがとう。」
柄にもなく涙ぐみそうになるのを抑える。
今はまだ泣く時じゃない。
「じゃあ、敵の殲滅にいきますか…」
全員揃ったところで敵が居るであろう方角に目を向ける。