第8章 聖術(せいじゅつ)
カカシ「おい。ぱっぱと食べろ。
せっかくの料理が冷めるだろ?」
シーン
そう、言葉をかけるも…
静寂以外、返って来なかった…
カカシ「ダメだ;
完全に落ち込んでるな;)
…ったく(溜息)
俺は、そんなお前も好きだ…
どんな風に変わっても…
俺はずっと…
お前を、一番愛している…
だから…
元気出して、ぱっぱと食べろよ。
いつもみたいに…笑って」
ケイト「…カカシ…
こんな私でもいいの?;(ぐずぐず」
カカシ「いいんじゃない。
他でもない、お前だからだ(きっぱり」
そういうカカシに対し…
ばっ!!
ぎゅぅ~!
カカシ「ちょっ!;おい…
!」
ケイト「泣き震え)…ありがとう」
ぎゅう~!!
抱き着いてから
カカシはそれを掴んで離れようとしたが…
震えていることに気付いて動きを止め
泣いて震えながら礼を言うケイトに対し…
思わず、それを抱き締め
その背を、優しく撫でるのだった…
そうして落ち着くまで…
サクモは、縁側に出て
月を眺めていた…
どんな時でも変わらず
照り続ける光を受けながら…
満月を…
それから…
ようやく落ち着いて、再び食べ始めた…
その時…
ケイト「私も、愛している…」
カカシ「ん?」
ケイト「ずっと
世界中の誰よりも、カカシを愛している^^」
カカシ「!」
ケイト「木ノ葉の皆も…
ずっと…護り続けるから」
それに対し、目を見開きながら
カカシは驚いていた…
そして…
カカシ「…(微笑)
その台詞、そのまま返すよ^^」
そう言ってから、満面の笑みを浮かべた…
そうして、互いを見つめ合いながら
そっと、笑い合う二人と…
それを影ながら見守り、微笑むサクモだった…
そうして夜は更けていき…
任務開始の、朝になったのだった…