• テキストサイズ

あなたの好きをまだ知らない。

第4章 夏晴


「冴杜、冗談も程度ってものが…」

「俺は…冗談を言ったつもりはねぇよ。」

「…え?」

「俺は…美寿子の事好きだし、さっき美寿子のお母さんに言った通り、美寿子の過去だって、全部受け止める。。」

信じられなかった。
いつの間にか、私の目尻には涙が溜まっていた。

「だから…俺の、彼女になってくれますか?」

「…うれしい…私も好きです!!」

衝動的に冴杜に抱きついてしまった。
冴杜の心音と私の心音がシンクロして何だかとても暖かい。

「良かった…まだ俺、美寿子の事、あんまり理解できてないから…でも、さっき言ったように、何だって受け止める。」

「うん…」

その後はお互い何も言わなかった。
ただただ心臓の音が響き続けていた。
/ 33ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp