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とうらぶっ☆

第4章 夏の風景



「この間第一部隊があたった、第三勢力か」
「ああ。話を聞けば聞くほど厄介な奴らでな。体力も生存値も高い上に、槍が多いときた。」
「…きみも大変だな。やっと慣れた頃にこんなもんが出てきちゃあ、落ち着くに落ち着けんだろうに。」

自分を気遣う鶴丸国永に、男はそんなことはないと首を降る。

「本当に大変なのは、お前たちだ。俺は戦えないし、傷も負わない。」

もちろん、審神者業を怠ってなどいないし、怠る気もない。
しかしどちらの負担が大きいかと問われれば、それは一目瞭然。
刀剣男士たちのほうである。

鶴丸国永は何も言わない。
言う必要がないと分かっているからだ。
男のこれは、悲観でも何でもない。
彼の中に鎮座している、動かしようのないものだ。

「それでも、主は人間だ。無茶をすれば体を壊す。今だって隈もできているし、顔色もあまりよくない。」
「ただの寝不足だよ。俺は二徹した位で倒れるほど柔じゃない。」
「それならいいんだ。たださっきから気になってたんだが…」

鶴丸国永から柔らかな笑みが消え、かわりに眉間に皺が刻まれる。
男はそれを、眠気で霞がかる思考でぼんやりと眺めた。

「主な驚くほど髭が似合わんな」

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