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とうらぶっ☆

第4章 夏の風景



男はここ二日、ずっと自室に篭って報告書を作成していた。

政府から歴史修正主義者の他に、第三勢力と考えられる新たな敵が現れたと発表があったのはつい先日だ。
そしてその発表があった翌日、男が刀剣男士たちに出陣の令を出し見事にその第三勢力と敵対したのだった。

その時相手をしていたのは第一部隊の面子であり、もしものことがあってはいけないと本丸でも比較的練度の高いものを主体的に組んでいたから大事には至らなかった。
至らなかったが、それでも普段なら刀装に少し傷が行く程度の歴史であったにも関わらず、刀剣男士たちは酷いもので中傷、一番手負いの少ないものでも軽傷を負っていた。
刀装のほとんどが壊れていないことから、槍や薙刀が多いと予想し、刀剣たちに尋ねたところやはりそうであったらしい。

そしてそのことを政府に報告するべく書類を作成していたのだが、それが終わったのがつい先程だ。
ここ三日は出陣も演練もなしにして休みにしているから、男は惰眠を貪ろうとしていた。
布団を敷き、いざ二日ぶりの睡眠!と意気込んだところで冒頭の三日月宗近の台詞に戻る。

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