第2章 演練
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演練二日目。
一戦目は激しい戦いとなった。
相手は今回の演練でひとり、ずば抜けて能力の高い審神者が率いる刀剣たちだ。
何とか食らいつくも、最後に相手側の蛍丸に三体一気に重傷へと追いやられた。
結果は敗北。
刀剣たちは悔しがっていたが、それ程引きずるものはいなかった。
二戦目、今回の演練で最後の相手だ。
結果はA勝利。
終わった後恒例の挨拶を交わし、男とその刀剣たちは本丸は帰るべく時空移転装置に向かう。
その道中、にっかり青江と男は熱い討論を広げていた。
「やっぱり最後の女性だね」
「いいや、絶対女子高生だ」
「あの子は可愛らしかったけど、色気がなかった。それに比べて先程の女性は色っぽくてよかった。僕の好みだな。」
「…むっつり青江」
「何か言ったかい?」
「なんも」
その内容と言えばしょうもないことこの上ないが。
「青江は女子高生の尊さをわかってない」
「そりゃあ僕は刀だからねぇ」
「いいか、女子高生だぞ。JKブランドだぞ?!」
「…あんたそろそろ黙ったらどうなんだ」
「黙らない。JKの魅力を語るまでは黙れない。」
どうも男に火をつけてしまったらしく、男はいつもに増して饒舌だ。