第2章 演練
机を一通り拭き終わると、食器を人数分並べていく。
それでも時間が余ったので、自室に布団を敷きにいく。
ついでに報告書を途中まで作成し、食堂に戻ったころにはご飯が炊けていた。
匂いにつられてきたのか、男が席に着くとそこにはすでに全員が揃っていた。
薬研藤四郎が最後に男と自分の分のご飯をよそって持ってきたところで、おかずも全て揃った。
男が手を合わせる。
それに倣うようにして、刀剣たちも手を合わせた。
いただきます。
男が口に出すと、輪唱のように続くいただきます。
男はそれを気に入っていた。