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とうらぶっ☆

第9章 思い出を辿る



「とりあえずお菓子のコーナーだな。蛍丸に駄菓子買ってきてって言われてるし。あとは肉がそろそろなくなる頃だし、肉を十、いや十五キロ買って…あ、あと光忠が圧力鍋欲しいって言ってたな。」

男は指折り数えながら、必要なものを口にしていく。
大抵のものは本丸から頼めば届くのだが、たまにはこうやって自分の目で選んで食材を買うのも悪くない。
蛍丸に頼まれた駄菓子は、短刀たちの分を含めて六人分買っておけば大丈夫だろう。
肉については十五キロ買って二週間もてばいい方か。
圧力鍋はまた別のところに行って買うとして。

考えながら必要なものを次々買い物カゴに入れていくその様は、主婦顔負けだ。
へし切長谷部はそんな男に流石俺の主、と誇らしく思った。

会計を済ませビニール袋に詰めると、その荷物をカートに乗せたまま男が向かったのはショッピングモールに入っているユ○クロだ。
そこで男は自分の部屋着と、それから何枚かスウェットを買っておく。
こちらは刀剣男士の分である。
夏は着流しで十分なのだが、冬になると着流しだけでは心もとないだろう。
酒盛りをするとなれば身体は冷えるし、裏起毛のスウェットは必需品だ。
大体の刀剣男士は持っているので、まだ冬を過ごしたことのない一期一振の分と余分に二枚ほど買っておく。

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