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とうらぶっ☆

第9章 思い出を辿る



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ラーメン屋の店主と幾らか会話を交わしてから、ふたりは店を出た。
そして次に足を運んだのはショッピングモールだ。
店内に入るなりまず目に付いたのは、その店にいる客のほとんどが刀剣男士を連れているということ。
つまり、審神者が多数を占めているということだ。

「俺はここあんま好きじゃねーんだけど、政府の指定してるショッピングモールってこの辺でここぐらいなんだよ。」

男はカートにカゴを入れ、それを押しながら食材売り場へと進む。

「俺が押しましょうか?」

へし切長谷部が我慢できずに申し出れば、男は少し困ったように笑った。
眉を下げて唇の端をあげるその笑みは、へし切長谷部を困らせる。
自分は、主を困らせるようなことを言ってしまったのだろうか。
思い返してみれど、へし切長谷部にはわからない。
そんな悩んでいるへし切長谷部に、男はじゃあ頼もうかなと言ってカートを譲った。

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