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とうらぶっ☆

第2章 演練



程なくして演練が開始された。

男が最初に当たった相手は、制服を身にまとった女子高生だ。

「女子高生か。いいな、目の保養になる。」

思わずと言った風に男が言うと、山姥切が男の足をなかなかの力で踏んだ。

「いってぇ」
「せくはらとやらで訴えられても知らんからな、俺は」
「長いこと男ばっかに囲まれていたらこうもなるさ。女子高生ほんとかわいい。」
「あんまいやらしい目で見てるとあちら側の刀剣男士に噛みつかれるぞ」
「なに、お前がいるから大丈夫さ」
「俺はそれに関しては手を貸さないからな」
「ひどいなあ」
「酷くない。普通だ。」

開始の合図がなる前の5分間は、作戦を練る時間として取られている。
その時間に陣形や連携について相談するのだが、男といえば相手の女子高生に鼻の下をのばしっぱなしだ。
それを咎める山姥切の気苦労は計り知れない。

先ほどから相手側から送られてくる僅かな殺気を背中に受け、山姥切はたまらずため息を吐くのだった。

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