第2章 演練
「遅い」
「すまん」
「二日酔いだろ。いつも程々にしろと言っているのに、何で学習しないんだ。」
大広間についてすぐ、刀剣男士たちに今日の予定を説明していた山姥切国広が男に小言を飛ばした。
それを見守る刀剣たちの視線は、呆れを含んでいるものが多い。
「いや、だってだな、」
「だってとか言うな」
「すいません…」
「はあ、もういい。確か今日から演練だったな。」
呆れ果てた山姥切国広に意気消沈したように肩を下ろす男を見て、後から大広間にやってきた薬研藤四郎が苦笑いしている。
山姥切国広と男が部隊編成を確認し終えると、今回の演練に出るメンバーが読み上げられた。
「隊長山姥切国広、隊長補佐薬研藤四郎、隊員は三番鶴丸国永、四番一期一振、五番にっかり青江、六番石切丸だ。尚、留守の間は長谷部に審神者代行を頼みたい。第二部隊と第三部隊については昨日言った通りで変更はなし。留守のものは内番と本丸を頼む。」