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春冬狐~しゅんとうこ~

第2章 ついに目を覚ました!


 『お主・・・夏の娘か?』

「え?」

例の声が聞こえたかと思ったら、すごく近い所で今度は少ししゃがれたおじいさんの声が聞こえた。

「だ、誰?どこで喋っているの?!」

 『ここじゃよ、こ・こ!』

「「っ!!」」

 「じいや!!」

 『おぉ!生斗か、大きくなったのぅ。』

なんと、声の主は御神木だったのだ。

「・・・ん?じいや?」

 「うん。だって「木」なんて呼べないし、父さんにしては年とりすぎ
  だからじいやにしたんだ。」

「なるほど・・・、ってあれ?何で私のお母さんの名前知ってるの?!」

 『ん?あぁ、そうじゃった、そうじゃった。
  お主、名前は?』

「え?沙菜だけど・・・。」

 『沙菜か。良い名前じゃな。
  夏と茂は元気にしておるか?』

「お父さんの名前まで!・・・お父さんは元気だよ。
 でもお母さんは私が小学生の頃に病気で死んじゃった・・・。」

 『そうか・・・、小学生になるまで頑張ったんじゃな。
  茂からは、わしのこととか、何も聞いてないのか?』

「うん、何も。」

 『そうか、ならわしが教えてやろう。』―――。
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