第4章 君だけでいいよ・・・。
「最後の・・・お願い・・・?」
『うむ。せめてお主を普通の子として生活させてやりたい。
だから、力を封印することはできないか、とな。
神はその願いを受けた。沙菜よ。』
「なに?」
『お主の右手、妙な紋があるじゃろ?』
「あ、これのこと?これ、お母さんはおまじないだって言ってたよ?」
『それこそが神が施した封印の印なんじゃ。』
「そうだったんだ・・・。」
『・・・沙菜よ、お主もここに来てしまった以上、運命の選択をしなければならぬ。』
「運命の・・・選択・・・?」
『うむ。お主の未来をとるか、生斗の夢をとるか、じゃ。』
「「っ!!」」
「じいや、どういうこと?!」
『まぁ、落ち着くんじゃ、生斗よ。
お主らの体にある実は、本来4つで1つなんじゃ。
それがバラバラに存在していると、世界のバランスがおかしくなっ
てしまう。
近頃も天候が不安定であろう?
日照りが続いたり、妙に雨が降ったり・・・。
それは全て、本来1つであるものが4つに分かれてバラバラに存在
しておるからなんじゃ。
お主たちにそういう運命を背負わせてしまったわしにも責任があ
る。
じゃが、わしの力ではどうすることもできないんじゃ・・・。
それに、もう時間がない・・・。』」