第3章 姉
「良いな、兄弟とは。私には兄弟がいないから、が羨ましく思うぞ」
『エラムにも言われました。兄弟がいて、その記憶があるのが羨ましい、と。私としては、弟や妹も欲しかったですね。子供が大好きですから、面倒をみてみたかったです』
「なら、良き姉になったであろうな」
『殿下には、兄弟は居なくともダリューン様達がいらっしゃるではありませんか。私は、そちらの方が羨ましゅうございますが』
「そうだな。皆がいてくれるから、私は王になろうと思えるのだ。こうして話していると、何だかが姉上のように思えてくる」
嬉しいそうににそう言うと、もニコッと笑って返事をし頷いた。
『殿下に姉のように思って頂けるとは、嬉しい限りです』
「こらからも、宜しく頼む」
『勿論にございます。お互い精進いたしましょう』
(時に優しく、時に厳しい。本当に、姉がいたらこんな感じなのだろうか)
アトガキ
殿下が弟になったら、可愛くて悶えてしまう