第9章 贈り物
ダリューンは、アルスラーンの命令であると自分に言い聞かせナルサスと選ぶ事に集中した。
「ダリューン、髪飾りはどうだろうか?」
「殿は長髪で黒髪だからな。似合うだろう」
「あやつは、あまり着飾る事が嫌、だと買わないのだ」
「前にラジェンドラ殿から、たくさん贈られていなかったか?」
「あぁ、あれはに見つかる前にエラムに処分させた」
「何!?お、お前、エラムに何て事を…」
サラッと大変な事を口にした。
「ラジェンドラ殿は、下心が見え見えだ。それに、ライバルに塩を贈られて、それを律儀に持っている必要もなかろう?」
恐い、恐過ぎる。ナルサスにここまで言わせるとは、何をしたんだ…ラジェンドラ殿。
「ん?どうした?」
「お前の事をつくづく、味方で良かったと思っているんだ」
贈り物は、髪飾りとそれに合う服が選ばれた。
(ナルサス様、これは?)
(これは、結婚記念日の皆からの贈り物だ)
(まぁ!こちらは?)
(それは、私からだ。美しい着物だったのでな。妻に着物を贈る意味がには、わかっているだろ?)
(へ?ちょっ!?ナルサス様!まだ、贈り物が)
(まぁ、まずはこの着物を持って寝室に行かなくてはな)
アトガキ
ナルサス様。貴方も下心が丸見えですが?
何か?(笑)