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君と僕と真実と…☆黒子のバスケ

第7章 ~真実編~


出会いは中学3年の時だった。

その日、俺はラッキーアイテムのピンクの熊さん(ベティちゃん)を持って大会に向かっていた。

会場にはさまざまな中学校の生徒達が集まっており、
人でごったがえして居た。

「人が多いのは嫌いなのだよ…。」
俺は人でごったがえす廊下を見てため息をついた。

「あ、わかるぅー。今からバスケの試合だってのに萎えるしー」
紫原がボリボリとお菓子を食べながら言った。

「ま!こんな居ても俺に勝てる奴はいねぇんだろうけどな」
青峰はつまらなそうに言った。

「今日は俺が得点王目指すっスよ!負けないっスよ!青峰っちぃ!」
黄瀬がうきうきとした感じで言った。

「…。」
黒子はいつもの何を考えてるか分からない目で黄瀬を見ていた。

「ごちゃごちゃ言うな。黙って行くぞ。」
赤司は少し不機嫌そうに言った。

そんな時だった。
向かい側に歩いていた人とぶつかった拍子にベティちゃんが俺の手から転がり落ちた。

「あ!ベティちゃんが!」

急いで追ったが、人に蹴られてどんどんどこかへベティちゃんは転がって行った。

「おい、真太郎!試合まで時間がないんだ!行くぞ!」
赤司はイラついているようだったので諦めてその場を後にした。

その日の試合はなんだか散々だった。


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