第3章 下~君編~
それから私の頭は和ちゃんでいっぱいになっていた。
昔のアルバムを見て
こんなことがあったなぁと思い出すたびに
すぐに会いたくなって
あの頃のように喋りたくて…
同時に寂しさが増していく。
私には彼氏が居る。
都合がいいってわかってる。
ダメなことってわかってる。
でも、止まらなかった。
どうすればいいかわからなかった。
和ちゃんに避けられるたびに胸が軋んで
痛くてたまらなかった。
真太郎と楽しく話すたびに
罪悪感で押しつぶされそうでたまらなかった。
いつしか、学校へ行くのが
憂鬱でたまらなくなり、
休みがちになった。