• テキストサイズ

イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第9章 露天風呂



山奥の小さな川
私の目の前にはごく普通の浅瀬の川が流れている。
 

でもちょっとだけ違うのは岸辺から白い湯気

川のせせらぎと白い湯煙
なんともいえないアンバランスな組み合わせ

それが川湯温泉__




一生に一度でいいから体験してみたかったんだけど、まさか戦国時代で体験出来るなんて
夢みたい




突然、信長様が「湯治に出掛ける。ついて来い」と言い放ち、取る物も取らずに馬に乗せられて走ること数刻



山の奥深くにその温泉があった。




「どうして此処に?」

「いちど貴様を連れて来たいと思ったからだ。
俺が見て良いと思った事は貴様にも体験させてやる」

「ふふ……ありがとうございます」



この方なりの気の使い方が嬉しくなって、笑みがこぼれてしまう。言葉や態度は横柄だけど、それは信長様なりの愛情表現って分かっているから



「そんな事より」

「はい?」

「いつまでそこに突っ立っているつもりだ?」

「え?」



信長様はさっさと湯に浸かっている。




私もせっかくだから湯に浸かりたいんだけど……



もうそろそろ太陽が沈むといっても
まだ、明るいし
流石に裸になるのには抵抗があるっていうか
(恥ずかしい……)






「早く来て俺の身体を洗え」

「え……?」



/ 379ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp