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イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第7章 「さん」付けの代償/徳川家康(夢主side)


「おっ! なかなかいい手付きだな」

「え? 本当?」

「ああ……」



にっこりと微笑み、私を誉めてくれる政宗。

良かった
初めてお団子作りに挑戦する私に、色々と教えてくれる政宗に感謝。


「耳たぶくらいの固さになったか?」

「耳たぶくらい?」

「そうだ__これくらいだ」

「んっ……」


プニプニと私の耳たぶを触る政宗


「なんで私の耳たぶを触るのよっ」

「ん? 確認してるんだよ」

「確認するのは生地でしょ?」

「そうか?__でも、お前の耳たぶを触りたくなったからな」

「んもう! 真面目に教えてよ」

「俺はいつでも真面目だぞ」


真面目な声だけど、目が笑ってるよ
からかわれてるのがすぐに分かる。


「ほら、触って確認してみろよ」


私の手を取り、耳たぶを触らせようとする政宗。


「政宗の耳たぶなんて触りませんよ!」

「なーんだ……じゃあ、どこを触りたいんだ?」


耳元で囁かれて、息がかかってくすぐったい。

くすくすと笑いながら「どこも触りませんっ」と反論すると、声をあげて笑いだす政宗。

本当にもうっ!
私をからかって遊ばないでよ。

一生懸命にお団子を作ってるんだから。
大好きな彼のために
内緒で作って、驚かせたいんだもん。



「2人……仲良しだね」

「家康さん?!」



不意に聞こえてきたのは不機嫌そうな声の家康さん。


「愛香に団子作りを教えてた」

「へえー」


不機嫌そうなのは声だけじゃなかった
顔も不機嫌そのもの。


「ま、俺には関係ないけど……」

「い、家康さんっ!」

「……なに?」





……めちゃくちゃ機嫌が悪いみたい
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